建築概要
竣工年
|2025
用途
|専用住宅
場所
|千葉県
構造
|木造
階数
|地上2階
家族構成
|4人(夫婦+子供2人)
敷地面積
|127㎡
建築面積
|62㎡
延床面積
|95㎡
設計
|山口 貴司
構造設計
|井上健一構造設計事務所
施工
|株式会社丹澤工務店
風景のかけらたちと暮らす
郊外の住宅地に建つ設計者の自邸である。
敷地は何の変哲もない住宅街にあり、建物や道路、駐車場、緑道、畑、雑木林、公園、庭などの人工物と自然環境が混在した街並みは、一見するとアンバランスであるが、断片的に見ていくと愛おしく感じられる。
そんな街並みにおける断片的な体験の余韻を感じながら暮らせたら豊かなのではと考え、周辺に散らばる様々な風景のかけらを拾い集めるようにして住宅を構成し得る要素を見つけ出し、それらを形や空間、設え、素材などへと置き換えながら設計した。
周辺に建ち並ぶ家に多く見られる切妻を組合せた外形、北側の市街化調整区域に点在する農家住宅のような下屋の半屋外空間、遊具や道路標識の原色に寄せた濃い緑色の外部の梁と柱、多種多様な木々によりスケールが変化する緑道のような空間性を持つリビングダイニング、緑道に点在するトンネルのようなヴォールト空間、木立のように立ち並ぶ柱、畑のビニールハウスを模したアーチ形のタイル、濃淡様々な緑色、街灯のように並ぶ灯り、照葉のようなツヤ塗装、など…。
全体としては、南側に見える緑道と北側の畑・雑木林を結ぶ線上に設けたとおり道のように細長く背の高い空間に対して、2.5階建ての木のフレームが面した構成としているが、これは緑道に沿って建ち並ぶ家々のバルコニーや車道のブリッジなどの様子を参照したものである。
さらに上下に連続する2つの吹抜けや、上部が空いた壁とカーテンによるやわらかい間仕切り、軽やかな鉄板階段、ロフトのルーバー床、室内窓などにより、多方向への抜けを確保するとともに、大きな窓やシルバー塗装の天井により外部環境を積極的に取り込むことで、おおらかなワンルームの中で家族の居場所や環境を立体的につなげる。
外部から入り込む環境が家中に散りばめられた風景のかけらたちとともに、空間をかけめぐりながら家族と多様に交わり、街並みとつながる物語を紡ぐ。





Site plan

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