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Guesthouse "suo"

before

概要

竣工年

|2025

用途

|ゲストハウス

場所

|東京都大島町波浮港9-8

敷地面積

|353.66㎡

建築面積

|102.68㎡

延床面積

|102.68㎡

​設計

|三日月アーキテクツ

施工

|高橋工務店+三日月アーキテクツ

島の空家再生プロジェクト vol.1

伊豆大島に残る築60年の民家をフルリノベーションし、一棟貸しの宿として再生したプロジェクトである。

伊豆大島は、竹芝(東京都港区)から船で約1時間45分と、都心からのアクセスに恵まれた離島である。一方で、他の過疎地域と同様に人口減少が続き、空き家の増加が島全体の課題となっている。

島で育った多くの子どもたちは、大学進学を機に都心へ移り住み、そのまま東京で生活を続けるケースが少なくない。親の住んでいた家を相続しても、海を隔てた島の住宅を維持・管理することは大きな負担となる。結果として、不動産流通にも乗らず、長期間放置された空き家が島内に点在している。

本計画は、そうした空き家の典型ともいえる長年未利用の民家を、設計者自らが取得し、空き家に新たな価値を見出すことを目的としたものである。
単なる改修にとどまらず、宿泊施設として収益化し、継続的な維持管理が可能な仕組みをつくることで、空き家を「負債」ではなく「地域資源」として再生することを目指した。

本プロジェクトは、その取り組みの第一弾である。

宿名である suo は、日本の伝統色である蘇芳(すおう)に由来する。
かつて椿の色として親しまれてきたこの伝統色を宿名に据えることで、伊豆大島の象徴でもある椿が持つ歴史や文化を大切にしたいという思いを込めた。同時に、蘇芳色を宿のテーマカラーと位置づけ、リネンやソファなどのファブリックを中心に空間全体を統一している。

改修にあたっては、既存の天井をすべて撤去し、共用部では架構をあらわしとした。
手足が触れる壁や床は更新しつつ、見上げた先には築60年の架構が現れ、新旧が重なり合うことで、空間に時間的な奥行きを与えている。

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三日月アーキテクツ一級建築士事務所

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